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日本男子の悲願果たせず 張本、メダル獲得逃す―世界卓球

2023年05月27日08時14分

男子シングルス準々決勝、中国の梁靖崑と対戦する張本智和=26日、南アフリカ・ダーバン(EPA時事)

男子シングルス準々決勝、中国の梁靖崑と対戦する張本智和=26日、南アフリカ・ダーバン(EPA時事)

 またも重い扉を開くことはできなかった。日本男子のエースとして44年ぶりのメダルに挑戦した張本。強烈なバックハンドを誇る梁靖崑と互角に打ち合ったが、相手が一枚上手だった。「これが今の自分の力」。敗北が決まると、頭を抱えてしゃがみ込んだ。

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 第5ゲームが痛恨だった。9―7とリードしながら4連続で失点。9―8の場面では相手のレシーブが甘くなり、スマッシュを狙ったもののボールはコートの外へ。「普段なら90%入るボールだが、その10%をやってしまった。今後ずっと頭に残るプレー」。失った流れは戻らなかった。
 2017年大会に13歳で初出場し、準々決勝まで駆け上がって脚光を浴びた。だが、「楽しい時間は一瞬だった」。国際大会で活躍しても、ここ数年は周囲の反応が冷めているように感じていた。「圧倒的な結果を残さないと分かってもらえない」。焦がれていたメダル獲得はかなわず、涙が頬を伝った。
 成長の跡を示したことは確かだ。中国選手との対戦までは危なげなく勝ち上がり、最後も力を出し切った。「多少は爪痕を残せた。これから今までの借りを返すというか、ここから始まる」。雪辱への思いは一層強くなった。(ダーバン時事)

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