ベルギーとイラン、囚人交換　オマーンが仲介

　【ブリュッセルＡＦＰ時事】ベルギー政府は２６日、収監していたイラン外交官を釈放したと発表した。囚人交換に基づくもので、イラン側も約１年３カ月間拘束していたベルギー人の援助関係者の男性を釈放。オマーン政府が仲介したという。

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　イラン人外交官は、パリ郊外で開かれたイラン反体制派集会を狙った２０１８年の爆弾テロ未遂事件を巡り、ベルギーで収監された。２１年にテロに関与したなどとして有罪判決が出たが、上訴しなかった。
　一方、ベルギー人男性はイランでスパイ罪に問われて禁錮刑を言い渡された。釈放を受け、ベルギーのデクロー首相は男性の無実を主張した上で「彼の命が最優先で、選択肢は常に明確だった」と話した。イラン、ベルギー両国は昨年、囚人交換を可能とする条約に署名していた。