急激な地形変化、考慮せず 高度計「異常」と誤判断―月着陸失敗の民間探査機
2023年05月26日20時11分
宇宙ベンチャー企業アイスペース(東京)は26日、月面に衝突して着陸に失敗した同社の月探査機について、急激な地形変化を事前に考慮しておらず、高度計の測定値を探査機が「異常」と誤判断したことが原因だったと発表した。機体そのものの設計に問題はなく、高度測定のソフトウエア改修などを行い、予定通り2024年中に同型の2号機の打ち上げを目指すとした。
昨年12月に打ち上げられた探査機は今年4月26日未明に着陸態勢に入り、逆噴射を開始。しかし、探査機が推定する高度と、実際の高度にずれが生じ、高度5キロ付近で燃料が尽きて月面に衝突した。