北国ＦＨＤ、地銀５行に出資　各数十億円、岩手銀などと新連合

　北国銀行を傘下に持つ北国フィナンシャルホールディングス（ＦＨＤ）が岩手銀行など地方銀行５行程度に数％出資したことが２６日、分かった。出資額はいずれも数十億円規模。企業価値向上を目指す純投資目的で、他の地銀へのこうした出資は極めて異例。従来の再編とは異なり、デジタル化への対応など各行が抱える課題に応じて協調を図る緩やかな地銀連合となりそうだ。

広がるデジタル地域通貨　大手行も参入、活性化支援―金融機関

　北国ＦＨＤ傘下の投資子会社が岩手銀に４％出資して第２位株主となったほか、他地域の地銀の株式も取得した。ただ、経営統合は想定しておらず、投資期間は長期になるとみられる。グループの知見を活用した協業で投資先の株価向上を狙う。