つないで助けた早田　周到な準備も―世界卓球

　張本、早田組が再び決勝の舞台にたどり着いた。第１ゲームは張本にミスが目立って落としたが、「自分はつなぎ役」という早田が安定したプレーを続けて踏ん張った。徐々に調子を戻した張本が最後は強烈なフォアハンドのドライブで勝負を決め、「早田選手のおかげで立ち直ることができた」と感謝した。
　早田は準備も周到だった。普段から湿度計を会場に持ち込んでおり、この日の湿度が高いことを察知。試合前の練習で張本が普段通りの球が打てずに困惑していると、「ボールに水の粒子が付くと重くなるから、薄いタッチで当てるとミスをする」と助言していた。
　決勝は前回大会と同じ顔合わせ。王楚欽、孫穎莎組（中国）について、張本は「これまでの試合とは違う競技なんじゃないかというぐらい質の高いペア」と評した。ストレートで一方的に敗れた２年前の雪辱を期す一戦となる。（ダーバン時事）