• ツイート
  • facebook
  • hatena-bookmark
  • コメント

木原の一言で奮起 初出場でメダル―世界卓球

2023年05月26日09時06分

女子ダブルスで4強入りを決めて喜ぶ長崎美柚(右)と木原美悠=25日、南アフリカ・ダーバン(AFP時事)

女子ダブルスで4強入りを決めて喜ぶ長崎美柚(右)と木原美悠=25日、南アフリカ・ダーバン(AFP時事)

 ゲームカウント1―2の窮地で、2歳年下の木原が声を掛けた。「思い切っていくしかない」。そこまでの慎重な戦いぶりは自分たちらしくなかった。これで長崎も「気持ちを入れ直した」。初出場でのメダルへ、2人の目の色が変わった。
 木原が粘り強くつなぎ、左打ちの長崎が持ち前の強打で仕留める。要所で木原の鋭いバックハンドも効いた。互いの長所を生かして存分に力を出し、時折笑顔も。最後の2ゲームは一方的に攻め立てて、逆転した。
 マッチポイントで相手のボールがコートを大きく外れると抱き合って喜んだ。木原は「本当に苦しかった。よく頑張ったなって自分たちに言いたい」と熱戦を振り返り、達成感に浸った。
 準決勝では、早田、伊藤組を下した陳夢、王芸迪組(中国)が立ちはだかる。長崎は「勢いだけでは勝てない」と気を引き締め、木原は「もっともっと幸せな時間をつくりたい」と願う。大一番でも積極的なプレーを貫けるか。(ダーバン時事)

関連記事

こんな記事も

ページの先頭へ
時事通信の商品・サービス ラインナップ