イタリアでの手応えを代表へ 石川、五輪予選に意欲新た―バレーボール男子
2023年05月26日03時47分
バレーボール男子でイタリア1部リーグのミラノに所属する石川祐希(27)が、飛躍のシーズンを終えて帰国した。今季は主軸としてチーム史上初の4強入りに貢献。日本代表主将として今秋の2024年パリ五輪予選(東京)を見据え、「出場権獲得が一番の目標。チームを導いていくことが僕の役割」と意気込みを新たにした。
ミラノでは今季途中から主将を務めた。ベスト4を懸けた3戦先勝方式のプレーオフで、レギュラーシーズン無敗の1位だったペルージャを破った。第5戦の勝利を決めたのは石川のバックアタック。「自分に(トスを)上げてくれて、決めることができた。その1点が一番良かった」と手応えを深めた。
だが、準決勝のチビタノーバ戦は決勝進出に王手をかけた第4戦で逆転負け。第5戦も落とし、3位決定戦でも敗れた。「フィジカル面でもメンタル面でも、もっとタフになることが必要」と課題を口にした。
レギュラーシーズン8位だったミラノと世界ランキング7位の日本に、強豪へ挑む立場という共通点を見いだす。ミラノでのプレーで、粘りながら勝負どころの1点を取る力を高めた自負がある。代表でも「勝てるバレースタイル」の貫徹を誓う。
次の公式戦は6月に名古屋市で開幕するネーションズリーグ。個の力を向上させ、組織力を上乗せすることを意識していく。「常に自分たちに流れを持ってくるようにすることが大事」。勝負のシーズンを前に闘志を燃やしている。