影響力、クラブ内外へ サッカー界に貢献―イニエスタ
2023年05月25日19時41分
三木谷会長が掲げた「神戸を中心としてJリーグを世界のトップにしていく」という目標に引かれて来日したイニエスタ。日本での5年間でクラブ内外にたくさんのものを残した。
2019年度の天皇杯優勝でクラブに初タイトルをもたらし、21年のリーグ戦では過去最高の3位に導いた。名手と練習を共にすることで、古橋(現セルティック)ら多くの選手が学びを得て成長した。
イニエスタの存在はファンの獲得にもつながった。加入した18年には初めてリーグ戦の平均入場者数が2万人を超え、19年度決算でJクラブで初の営業収益100億円以上を達成した。
クラブにとどまらず、海外からの関心も集めた。「Jリーグはどんどんレベルが上がってきているし、ファンのレベルも高い。この道を歩み続けていけばいいリーグになる」。世界的スターは今後の発展にも期待を寄せる。
神戸への愛着は強いものの、あくまで現役の選手として出場機会を求めて大きな決断を下した。「永遠の別れではない。違う角度でヴィッセルをサポートしていければ。(サッカー教室など)情熱を注いでいきたいプロジェクトも残っている」。退団後も日本サッカー界へ貢献を続けるつもりだ。