韓国財団、存命の原告に賠償金初支給へ 元徴用工訴訟、世論に影響も
2023年05月25日16時38分
【ソウル時事】日韓の懸案となってきた元徴用工訴訟問題を巡り、韓国政府傘下の財団は25日、存命の原告3人のうち1人に賠償金相当額と遅延利子を支給することを決定した。26日にも支払う。存命の原告への支給は初めてで、韓国政府の解決策に否定的な世論に影響を与える可能性がある。
日韓関係改善に取り組む尹錫悦政権は3月、被告の日本企業の賠償金を財団が肩代わりする解決策を発表。最高裁で勝訴が確定した原告15人のうち、10人の遺族が財団から賠償金相当額と遅延利子を受け取った。
存命の原告3人は韓国政府の解決策に反対し受け取りを拒否していたが、うち1人が態度を変え支給を申請した。これにより、遺族を含め受け取りを拒否している原告は4人となる。