元次官との会食、4月末に把握 人事介入問題巡り―国交省
2023年05月25日11時48分
国土交通省の本田勝元事務次官が民間企業「空港施設」の役員人事に介入した問題を巡り、報道される2日前に本田氏と久保田雅晴航空局長が会食したことを、4月末に省内で把握していたことが25日、分かった。5月18日まで斉藤鉄夫国交相に報告しておらず、斉藤氏は25日の参院国交委員会で、「本来なら情報を把握した時点で速やかに私まで報告が行われるべきであり、著しく遅れたことは極めて問題だ」と述べた。
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会食は3月28日に開催。問題は2日後の30日に報道された。4月末に報道機関からの問い合わせを受けて人事課が会食したことを把握したという。久保田氏は人事介入に関する話題は出なかったとしているが、同省は内閣府の再就職等監視委員会に事実関係の調査を依頼している。
また斉藤氏は、現役職員が同省OBらに対して未公表の人事情報をメールで送っていたことについて、省外宛てや発令前の送付の禁止を徹底すると強調した。