• ツイート
  • facebook
  • hatena-bookmark
  • コメント

東京ベイの躍進支えた眼力 スカウト担当の前川氏―ラグビー

2023年05月25日05時20分

ラグビーのリーグワンで初優勝した東京ベイで選手のスカウトを担当する前川泰慶チームディレクター(東京ベイ提供)

ラグビーのリーグワンで初優勝した東京ベイで選手のスカウトを担当する前川泰慶チームディレクター(東京ベイ提供)

  • リーグワンのプレーオフ決勝・埼玉―東京ベイ。後半、突進する東京ベイの木田晴斗。このまま逆転トライを決めた=20日、東京・国立競技場

 ラグビーのリーグワンで東京ベイが初優勝を遂げた。トップリーグ時代には下部リーグも経験したチームの躍進は、若手の才能が花開いたことも大きかった。

東京ベイの立川がMVP 新人賞は埼玉の長田―ラグビー・リーグワン年間表彰式

 選手の採用を担当する前川泰慶チームディレクター(37)にとって、20日の埼玉との決勝は感慨深い結果になった。決勝トライが生まれた後半29分の一連のプレー。SH藤原忍がハイパントで攻撃の起点をつくり、最後はWTB木田晴斗がキックパスを受けてインゴールへ。2人とも24歳。前川氏が熱心に誘った選手だった。「最高。映像を何度も見返してしまう」
 前川氏は現役時代にクボタ(現東京ベイ)のFWとして活躍。引退後は広報や普及を担当し、2018年からスカウトを任されている。同大出身で関西には豊富な情報網を持ち、木田には立命大1年のころから注目していたという。初めてプレーを見た大学の新人戦を「俺に回せというオーラがすごかった」と振り返る。
 口説き文句は「一緒に日本一を目指そう。そうすれば日本代表の道も開ける」。天理大出身の藤原には、焼き肉店で熱い思いを伝えた。
 前川氏が採った若手のPR紙森陽太、WTB根塚洸雅もチームの主軸に成長した。「競争が激しいだけに、スカウトした選手が活躍すると安心する」と実感を込める。選手を評価するポイントは一貫性。「毎回同じ強度でコンタクトしているかなどに注目する。気分で流される選手は違う」と厳しい。東京ベイを支える新戦力を発掘するため、さらに汗をかくつもりだ。

関連記事

こんな記事も

スポーツ総合

ページの先頭へ
時事通信の商品・サービス ラインナップ