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迫る反転攻勢、激戦地で攻防 ウクライナ侵攻15カ月―「戦闘機連合」が始動

2023年05月25日07時06分

崩落した東部バフムト市内の建物=ウクライナ軍が21日公表(AFP時事)

崩落した東部バフムト市内の建物=ウクライナ軍が21日公表(AFP時事)

 【ロンドン時事】ロシアのウクライナ侵攻開始から24日で15カ月が経過した。ウクライナの大規模反転攻勢が近づくとされる中、東部・南部では両軍の攻防が続く。欧米諸国は、反転攻勢のタイミングを踏まえつつ、長期化する戦いの流れを変える「ゲームチェンジャー」になり得る戦闘機の供与に向け、体制づくりを急いでいる。

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 東部では、激戦地バフムトを巡る戦闘が続いているもようだ。ロシア側は20日にバフムト「完全制圧」を宣言したが、ウクライナ国防省高官は23日、通信アプリ「テレグラム」で、市南西郊外の1地区は自軍の統制下にあると主張。バフムトの南北両方面でも「いくらかの前進」が見られると反論した。
 一方、ウクライナと国境を接するロシア西部ベルゴロド州では最近、「破壊工作グループ」(同州知事)の侵入事件が起きた。情報は交錯しているが、ウクライナ側に立つロシア人勢力が実行を主張。ウクライナ部隊が反転攻勢への備えとして関与したとの見方もある。英軍事専門家は、事件への対応でロシアが前線部隊の配置転換を迫られる可能性もあると分析した。
 こうした中、欧米各国はウクライナへの戦闘機供与や同国兵の訓練を支える「戦闘機連合」を始動させた。「連合」は英国やオランダが構築を表明し、米国も原則支持。どの国が戦闘機を提供するかなど詳細は不明だが、デンマークは7月にもウクライナ兵へのF16戦闘機の操縦訓練を始める構えだ。連合で「大きな役割」(スナク英首相)を担う英国も、夏には訓練を開始する。

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