「核心的利益」を相互支持 中ロ、制裁に対抗―経済協力拡大・習主席
2023年05月24日20時29分
【北京時事】中国の習近平国家主席は24日、ロシアのミシュスチン首相と北京で会談した。対ロ制裁強化を表明した先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)を尻目に、経済・貿易面での協力拡大について協議。習氏はミシュスチン氏に「中ロ関係は高レベルの発展を維持している」と表明。「互いの核心的利益に関わる問題で支持していく」と述べ、両国の結束を改めて誇示した。
中国外務省などによると、習氏は「中ロ関係の強化は国民の願いであり、避けられない流れだ」と指摘。米国主導の国際秩序への対抗軸として重視する上海協力機構(SCO)や新興5カ国(BRICS)といった枠組みでの中ロ連携を強める考えを示した。
ミシュスチン氏は「(自国の)意思を押し付けるための制裁」に中国と共に反対していきたいと強調。中ロが影響力を持つ「世界の多極化」推進への意欲を見せた。
ミシュスチン氏は23日、大規模な経済代表団を引き連れて中国入り。上海のビジネスフォーラムに出席し、中ロの関係強化を訴えた。