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朝乃山、「通過点」の給金 2年ぶりの幕内土俵―大相撲夏場所

2023年05月22日20時50分

竜電(右)を寄り倒した朝乃山=22日、東京・両国国技館

竜電(右)を寄り倒した朝乃山=22日、東京・両国国技館

 2年ぶりの幕内の土俵。ひときわ大きな声援を浴びる朝乃山が、勝ち越しを決めた。「通過点」。満足こそしないが、やはり気分はいいようだ。
 三役経験者の竜電との一番。相手に左の上手を与えてやや半身となる中、左巻き替えも試みながら起こしていく。圧力で勝って寄り倒し、「その日一番に勝ったことがうれしい。伸び伸び取っている」。8日目に喫した初黒星でかえって、体の硬さがほぐれたという。
 新型コロナウイルス対策のガイドラインに違反。6場所連続の出場停止処分が明け、昨年7月の名古屋場所で三段目から出直した。長く本土俵を離れ、「相撲勘が戻っていない」との不安を打ち消したのは、やはり稽古。大栄翔や正代らと手合わせを重ね、手応えを少しずつ、つかんでいった。
 佐渡ケ嶽審判部長(元関脇琴ノ若)は「優勝に絡む力士をどう当てるか、練っていきたい」と述べた。今場所は東前頭14枚目ながら、トップに並ぶ元大関を当然、意識した言葉だろう。朝乃山は「あしたから初日だと思ってやっていきたい」。気負うことなく、残り6日に向かう。

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