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「制圧宣言」もバフムト攻防続く ウクライナ軍、一部で前進か

2023年05月23日07時06分

東部バフムトへ向かうウクライナ軍=20日、東部ドネツク州(AFP時事)

東部バフムトへ向かうウクライナ軍=20日、東部ドネツク州(AFP時事)

  • 【図解】ウクライナ東部バフムト
  • ウクライナ東部バフムトに立つロシアの民間軍事会社ワグネル創設者プリゴジン氏とされる画像=20日にプリゴジン氏の関連会社コンコルドが通信アプリ「テレグラム」に投稿した動画より(AFP時事)

 ウクライナ東部ドネツク州の要衝バフムトでは、ロシアのプーチン政権や民間軍事会社ワグネルが20日に「完全制圧」を発表した後も戦闘が続いた。ウクライナのシルスキー陸軍司令官は21日、コントロールできているのはバフムト西部の「ごく一部」と認めつつ、反転攻勢により近郊で前進したと主張した。

「撤退ならロシア軍の場所教える」 ワグネルがウクライナに提案か―米紙

 先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)で、ゼレンスキー大統領は各国からF16戦闘機供与を含めた支援を獲得。これを追い風に、ロシアに占領されている東・南部の奪還に向け、予告した大規模攻勢のタイミングを見計らう考えだ。
 ゼレンスキー氏は21日、広島市での記者会見で「ウクライナ軍はバフムトにおり、最重要の任務に当たっている」と強調。詳細は明らかにしなかったが、バフムトは完全にはロシアに掌握されていないという認識を示した。この直後、ワグネルの創設者プリゴジン氏は通信アプリ「テレグラム」の音声メッセージで「バフムトにウクライナ兵は一人も残っていない」と反論した。
 かつて撤退不可避とみられていたバフムト防衛について、ウクライナ軍報道官は21日、英BBC放送に「われわれが陣地を守っているのは、敵の兵員・兵器に多大な損害を与え、士気を失わせるためだ」と説明。地元テレビには「一部地域で約200メートル前進した」と誇った。
 バイデン米大統領は、広島市での記者会見で「ロシアはバフムトで10万人以上の損害を被った。これを補うのは困難だ」と発言。プーチン政権がいう「完全制圧」が事実かどうかにかかわらず、ウクライナ軍は敵を大幅に消耗させ、十分な戦果を得たとたたえた。

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