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ワグネルに中国ヘルメット2万個 制裁回避でドローンや半導体―ロシア

2023年05月20日13時33分

ロシアの民間軍事会社ワグネルの拠点に置かれたドローン=2022年11月、サンクトペテルブルク(AFP時事)

ロシアの民間軍事会社ワグネルの拠点に置かれたドローン=2022年11月、サンクトペテルブルク(AFP時事)

  • 【図解】カザフ

 先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)は19日、ウクライナに関する首脳声明で「ロシアに武器を供給する第三者を阻止するための連携強化」をうたった。西側メディアは19日、ロシアが昨年2月の侵攻開始後、制裁網をくぐり抜ける形で装備品を調達し続けていると伝えた。

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 英紙フィナンシャル・タイムズは、ロシアの民間軍事会社ワグネルが系列企業を通じ、昨年12月に中国からヘルメット2万個を調達したと報じた。総額は200万ドル(約2億7600万円)。米政府の推計では、ワグネル戦闘員はウクライナ東部ドネツク州バフムトで約1万人が戦死したとされている。
 輸出した浙江省杭州市の商社は「ゲーム用」と主張。ワグネルの創設者プリゴジン氏は「(系列企業の)名前は聞いたことがない」とコメントした。系列企業は、アフリカで活動するワグネル戦闘員に制裁を回避して物資供給するのにも関与していたという。
 一方、独誌シュピーゲルなどは調査報道で、中央アジアのカザフスタンが中国製ドローン供給などの中継地になっていたと明らかにした。あるロシア企業はカザフに現地法人を設立し、広東省深セン市のDJI社のドローンを購入した。
 また、ロシアは1800万ドル(約25億円)相当の半導体をカザフ経由で調達。シュピーゲルによると、ドイツが供給元で「富士通の半導体」も含まれていたという。半導体は、地雷除去にも必要とされる。

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