• X
  • facebook
  • hatena-bookmark
  • コメント

核軍縮の機運醸成に期待 広島サミット開幕で与野党

2023年05月19日20時13分

 広島市で19日に先進7カ国首脳会議(G7サミット)が開幕したことを受け、核軍縮の機運醸成につながることに期待する声が与野党を超えて上がった。

資料館訪問「一定の成果」 滞在短時間に疑問も

 自民党の世耕弘成参院幹事長は記者会見でG7首脳の原爆資料館訪問に触れ、「ロシアのウクライナ侵略で核兵器使用の懸念が出ている中、世界に強いメッセージを発することができた」と指摘。立憲民主党の泉健太代表は中国の核開発も挙げ、「日本がリーダーシップを取って核廃絶に取り組んでほしい」と表明した。
 公明党の山口那津男代表は記者団に、G7首脳の原爆死没者慰霊碑献花について「広島で行うにふさわしい象徴的な場面だった」と評価した。
 一方、共産党の田村智子政策委員長は会見で、18日の日米首脳会談で米国の「核の傘」提供を含む拡大抑止の重要性を確認したことに言及。「広島開催と矛盾する」と異を唱えた。
 ウクライナのゼレンスキー大統領のサミット対面参加が決まったことに対しても、与野党から期待する声が相次いだ。
 世耕氏は「G7が寄り添う姿を発信できる」と強調。泉氏はツイッターに「ゼレンスキー氏が広島を訪問すれば、核の威嚇・使用を絶対に許さないというメッセージを国際社会に発することができる」と書き込んだ。
 日本維新の会の音喜多駿政調会長はツイッターで、「ウクライナとの連帯を示し、日本の存在感が増すことにつながる」との認識を示した。国民民主党の玉木雄一郎代表も「世界に向けた強力なメッセージになる」と指摘した。

関連記事

こんな記事も

ウクライナ情勢

ページの先頭へ
時事通信の商品・サービス ラインナップ