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ウォーホル作品「著作権侵害」 歌手プリンスの写真巡り―米最高裁

2023年05月19日15時33分

米連邦最高裁=ワシントン(EPA時事)

米連邦最高裁=ワシントン(EPA時事)

 【ニューヨーク時事】米ポップアートの巨匠、故アンディ・ウォーホルが歌手の故プリンスを描いた作品について、米連邦最高裁は18日、作品の元となった写真を撮影した写真家の権利を侵害しているとの判断を下した。米メディアが伝えた。

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 米国の著作権法には、表現の自由促進のため、特定の条件下で著作物の無許可使用が認められる「フェアユース(公正利用)」の規定がある。人工知能(AI)による創作活動も広まる中、他人の作品の借用がどこまで許容されるか、司法判断に注目が集まっていた。
 ウォーホルは1980年代、写真家リン・ゴールドスミスさんが撮影したプリンスの肖像を使い、16枚のアート作品を制作。うち1枚分には使用料が支払われたが、2016年のプリンスの死去後に雑誌に掲載された際に支払われなかったとして、写真家側が訴訟を起こしていた。
 最高裁判事9人のうち7人が、ウォーホルの借用が「商業的性質を持つ」などとして、著作権侵害に当たると判断した。残り2人は「あらゆる種類の創造性を抑圧する」と反対意見を表明した。

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