ダイヤ取引制限で連携　対ロ制裁を強化―Ｇ７広島サミット

　広島市で開幕した先進７カ国首脳会議（Ｇ７サミット）は１９日、ウクライナ侵攻を続けるロシアに対する制裁強化について議論し、同国産ダイヤモンドの取引制限に向け連携することで一致した。ロシアの戦費調達に一層の打撃を与える狙いだ。

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　Ｇ７はウクライナ情勢に関する首脳声明を発表し、「ロシアで採掘、加工または生産されたダイヤの取引と使用の制限へ緊密に協力する」と明記。制裁措置の実効性を高めるために流通を追跡するメカニズム作りなどで協調する方針を確認した。将来の禁輸も視野に入れる。
　ロシアはダイヤ原石の主要輸出国。Ｇ７はこれまでに発動したロシア産石油禁輸などに加えて制裁対象を拡大し、ロシアへの圧力を強める。欧州連合（ＥＵ）のミシェル大統領はこの日、首脳声明発表に先立つ記者会見で、ロシア産ダイヤの「取引を制限する」と明言した。