中国勢の壁破れるか 「憧れではいけない」と張本―世界卓球(下)
2023年05月19日07時33分
世界選手権で中国勢は、男子が9大会、女子は14大会続けてシングルスの金メダルを獲得している。今回も、男女で連覇が懸かる樊振東と王曼※(※日の下に立)、2021年東京五輪男女金メダルの馬竜と陳夢がエントリー。日本勢の前に高い壁となって立ちはだかる。
日本卓球協会は、五輪代表選考で対象期間内の国際大会で中国のトップ3を破った場合、ボーナスポイントを付与すると規定。各選手に、中国勢対策への取り組みを促すことが狙いだ。今年3月のシンガポール・スマッシュでは、女子の平野美宇(木下グループ)が王芸迪を破ってポイントを上積みした。
早田ひな(日本生命)は4月の国際大会で陳夢に惜敗した。マッチポイントを握る場面もあったが「力や技術の差を痛感した」。互角に見えたラリーでも、自身は返球が精いっぱいだった一方で、打ちにくい場所を的確に突いてきた相手には余裕がうかがえたという。
現時点でボーナス点を得た男子選手はいないが、昨年10月の世界選手権団体戦の準決勝では、張本智和(智和企画)が王楚欽と樊振東から白星を挙げた。「中国選手とプレーしたら100%以上の力が出る。いつまでも憧れではいけない」と自覚する。
全日本選手権連覇の戸上隼輔(明大)は「今年はいい勝負ができるかなと思っている」。2年前の前回は3回戦で王楚欽にストレート負け。サーブとレシーブで主導権を握られ、持ち味の強打を発揮できず、今回はそこを重点的に強化してきた。
「中国選手を倒すことが一番の目標」と言うのは女子の渡辺武弘監督。パリまでの中間点。王者との距離はどこまで縮まっているか。
◇今後の代表選考対象大会
23年
5月 世界選手権個人戦
6月 Tリーグ個人戦
7月 第5回選考会
9月 アジア選手権
9~10月 アジア大会
11月 第6回選考会
24年
1月 全日本選手権。