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元副社長、取引推奨容疑認める IRジャパン株不正―東京地検

2023年05月19日14時26分

東京地検特捜部(九段合同庁舎)=東京都千代田区

東京地検特捜部(九段合同庁舎)=東京都千代田区

 アイ・アールジャパンホールディングス(IRジャパンHD)株取引の不正推奨事件で、元副社長の栗尾拓滋容疑者(56)=金融商品取引法違反容疑で逮捕=が東京地検特捜部の調べに対し、容疑を認めていることが19日、関係者への取材で分かった。

対面やLINEで売却推奨 元副社長、知人に複数回―IRジャパン株不正・東京地検

 栗尾容疑者は、IRジャパンHDが2021年3月期の連結売上高予想を下方修正するとの重要事実を知り、公表前の同年4月上旬から中旬、知人女性2人に損失を免れさせる目的で同社株の売却を勧めたとして逮捕された。
 関係者によると、栗尾容疑者は2人と会った際や、LINEのメッセージで株を売却するよう勧めたと供述。一方、下方修正については伝えていないと話しているという。
 2人は、下方修正公表前に計約1万1000株を総額約1億8000万円で売却した。1万6000円台だったIRジャパンHDの株価は公表後、1万3000円台に下落した。
 金商法は、業績予想などの重要事実を公表前に知った会社関係者が、他人に利益を得させたり、損失を回避させたりするために株取引を勧める行為を禁止している。勧められて取引した側は、重要事実を知らされていなければ処罰されない。

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