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上昇幅「1.5度」超えも 世界気温、27年までに―国連機関

2023年05月18日08時29分

干上がったアントノワール湖=2022年8月、フランス(AFP時事)(資料)

干上がったアントノワール湖=2022年8月、フランス(AFP時事)(資料)

 【ロンドン時事】国連の専門機関である世界気象機関(WMO)は17日、2023~27年の5年間のうち少なくとも1回は、世界の年平均気温が産業革命前の水準より1.5度以上高くなる可能性が66%あると発表した。地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」では上昇幅を1.5度に抑える目標を掲げるが、これを一時的に上回る頻度が増えるとも警告している。

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 WMOのターラス事務局長は「地球の気温は未知の領域に入り、健康や食料安全保障、水管理、環境など広範囲に影響を与える。備えが必要だ」と警鐘を鳴らした。
 WMOの報告書によると、気温上昇は温室効果ガスに加え、数カ月以内の発生が予想されているエルニーニョ現象が要因。今後5年の間に16年の記録的な水準を上回る可能性は98%と分析した。また、5年間の平均気温が1.5度を超える確率は32%と予測した。

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