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G7、年内にAI見解 広島サミット、19日開幕

2023年05月18日07時05分

G7広島サミット開幕を控え、多くの人が訪れた平和記念公園=17日午後、広島市中区

G7広島サミット開幕を控え、多くの人が訪れた平和記念公園=17日午後、広島市中区

  • G7広島サミット開幕を控えた平和記念公園=17日午後、広島市中区
  • 【図解】G7首脳の顔触れ

 先進7カ国首脳会議(G7サミット)は広島市で19日に開幕する。岸田文雄首相は中国・ロシア対応、核軍縮と並び、人工知能(AI)を重要議題に位置付ける。首脳宣言には、対話型AI「チャットGPT」など生成AIの可能性と課題について、G7の見解を年内にまとめることを盛り込む方向だ。

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 政府関係者が17日、明らかにした。生成AIは、技術が急速に進展する一方、個人情報の収集や著作権の侵害、偽情報の拡散など懸念も多い。
 4月のG7デジタル・技術相会合では、「生成AIの課題を早急に把握し、安全性と信頼性を促進し続ける必要性」で一致。G7が規制と利活用に関する「議論の場」を設けることで合意した。首脳宣言にもこうした内容を明記する見通しだ。
 生成AIを巡り、首相は15日のインタビューで、国際的なルール作りを議論する枠組み「広島AIプロセス」創設についてサミットで合意し、「早急に始動させたい」と表明。政府関係者によると、年内にG7の関係閣僚会合を開催する。
 首相は18日に広島入りし、バイデン米大統領と会談。初日の19日は、平和記念公園で各首脳を出迎え、原爆資料館の視察を調整中だ。その後、AIを含むデジタル、ウクライナ、対中国や核軍縮について議論する。20日は韓国、インドなど招待国を交え食料、エネルギーを討議。最終日の21日は、G7議長として記者会見に臨む。
 一方、日米豪印4カ国の連携枠組み「クアッド」首脳会議は21日に広島市で開かれる見通しとなった。日本政府関係者が明らかにした。同会議は24日にオーストラリアで開催予定だったが、バイデン氏の訪豪取りやめに伴い中止された。これを受け、松野博一官房長官は17日の記者会見で、首相も訪問を見送ると発表した。

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