上皇ご夫妻、修復の大礼服鑑賞 4年ぶり地方訪問―京都

2023年05月15日21時13分

大聖寺に到着された上皇ご夫妻=15日午後、京都市上京区(代表撮影)

大聖寺に到着された上皇ご夫妻=15日午後、京都市上京区(代表撮影)

  • 昭憲皇太后の大礼服=15日午後、京都市上京区の大聖寺(代表撮影)

 私的旅行で京都市を訪れた上皇ご夫妻は15日午後、皇室ゆかりの尼門跡寺院、大聖寺(上京区)を訪れ、明治天皇の皇后、昭憲皇太后のドレス「大礼服」を鑑賞された。

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 大礼服はバラの模様が刺しゅうされた絹製のドレスで、1909年から大聖寺で保管されている。同市の研究機関「中世日本研究所」などが2018年から修復に取り組み、今年2月に完成した。
 ご夫妻に説明した同研究所のモニカ・べーテ所長によると、上皇さまは刺しゅうの技術に関心を寄せ、「何人がこれをできるのですか」などと質問。上皇后さまは「すごくきれい」と感想を話し、「修復がとても細かく、大変でしたでしょう」とねぎらいの言葉を述べたという。
 側近によると、ご夫妻は大礼服の修復を支援してきたという。
 ご夫妻の地方訪問は退位後の引っ越しに伴う御用邸などへの滞在を除き、2019年6月以来で、14日に京都入りし、泉涌寺を訪れ、京都大宮御所に滞在。16日午前には、京都三大祭りの一つ「葵祭(あおいまつり)」を見学し、午後に奈良県に移動する。17日に中宮寺(斑鳩町)などを訪れ、18日に帰京する。

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