米国の債務上限

　米国の債務上限　米連邦政府借り入れの法定限度額。現在は約３１兆４０００億ドル（約４３００兆円）。今年１月に到達したため、財務省が特別措置で資金繰りを続けてきたが、財政資金は枯渇しつつある。デフォルト（債務不履行）に陥る恐れがあり、議会が上限引き上げや法律の効力停止などを認める法案を可決する必要がある。
　１９６０年以降、議会は計７８回にわたって上限引き上げなどを繰り返した。近年は党派対立が激化し、事態打開に向けた協議が難航するケースが増えている。２０１１年には期限ぎりぎりで与野党が合意。デフォルトを回避できたが、米国の信用格付けが初めて引き下げられ、国際金融市場が混乱した。（時事）