対話AI、日本語でも 英語は180カ国超で提供―米グーグル
2023年05月11日08時25分
【シリコンバレー時事】米グーグルは10日、対話型人工知能(AI)「Bard(バード)」について、従来の英語に加え、日本語と韓国語でも利用できるようになったと発表した。近く40言語に対応する予定。英語版は米英両国で提供していたが、180超の国・地域に広げる。これに併せて事前申請を廃止することで利用者の基盤を拡大し、性能の向上を加速させる。
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対話型AIなどを巡っては、米新興企業オープンAIの「チャットGPT」をきっかけに注目が高まった。同社に出資する米マイクロソフトがこの基盤技術を検索エンジンに搭載するなど、開発競争が激しくなっている。
グーグルのピチャイ最高経営責任者(CEO)はこの日、本社があるカリフォルニア州マウンテンビューで開かれた年次開発者会議で、「大胆かつ責任あるアプローチで、中核の製品を再構築する」と語り、AIが人類の脅威になるとの見方にも配慮を示した。
バードはまだ試験提供との位置付けだが、3月の一般公開後、急速に機能を拡充している。