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雇用懸念半数も7割は「AI活用」 仕事の生産性向上に期待―米MS調査

2023年05月10日07時07分

パソコンで作業する人(イメージ)

パソコンで作業する人(イメージ)

 【シリコンバレー時事】米マイクロソフト(MS)は9日、職場での人工知能(AI)活用に関する調査結果を公表した。回答者の49%がAIに雇用を奪われる懸念を持つ一方、70%はできる限り仕事を任せる意向を示した。日常業務から分析やクリエーティブな仕事まで、現時点では生産性向上への期待が先行しているようだ。

企業に広がる「生成AI」 リスクを管理、効率化へ先取り

 「」など文章や画像を作る生成AIが相次いで登場する中、その性能の高さから脅威論も高まっている。MSはAIへの期待が上回った結果に「予期せぬ見方」が明らかになったと指摘した。調査は2~3月、日本など31カ国・地域の3万1000人を対象に実施した。
 調査によると、AIに関し、経営者らの31%が従業員の生産性向上につながることを期待。「従業員数の削減」(16%)の約2倍に達した。全体では、分析や情報収集、会議の要約などへの活用に前向きだった。
 背景には電子メールや会議が山積し、さばき切れなくなっている現状がある。やりとりに忙殺され、「邪魔されることなく集中できる時間がない」との回答は68%に上った。
 新型コロナウイルスが広がり始めた2020年2月に比べ、MSの業務用チャット「チームズ」を使った会議時間も約3倍に増加。「次に何をするかが不明瞭」など非効率さを感じている人々も多かった。

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