高精細な複製品で国宝楽しむ 福島市
2023年05月09日08時00分
福島市とキヤノンは、国宝の日本画の高精細な複製品を展示する企画展を市写真美術館で開催している。実物の寸法から色まで忠実に再現した複製品を間近で鑑賞できるのが売り。作品の屏風に雪などの映像を投影するプロジェクションマッピングも行っている。入場無料で5月28日まで。
企画展は東日本大震災で被害を受け、約10年間休館していた同館の再開を記念して開催。展示しているのは「風神雷神図屏風」(縦154.5センチ、横169.8センチ)、「松林図屏風」(縦156.8センチ、横356.0センチ)など国宝の日本画5点の高精細な複製品。
文化財の保護活動に当たるNPO法人とキヤノンが共同で実施する文化財継承活動の一環。撮影した日本画の写真などを基に、キヤノンの画像処理、印刷技術を用いて作成した。
企画展の担当者は「展示に制限のある国宝を間近で観賞できるのは複製品ならでは。プロジェクションマッピングと併せて文化財を身近に感じるきっかけとなれば」とPRする。【もぎたて便】