ワグネル「10日にバフムト撤退」 弾薬不足でロシア国防省批判
2023年05月05日19時58分
ロシアの民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏は5日、ウクライナ東部ドネツク州の激戦地バフムトから10日に撤退するとSNSで発表した。最近、ロシア国防省が弾薬不足を解消しないと批判した上で「撤退せざるを得ない」と警告していた。
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5日の声明は「(対ドイツ戦勝記念日の)9日までにバフムトを制圧すべきだった」にもかかわらず、国防省が砲弾を補充しなかったと主張。ワグネルは戦勝記念日まで戦うが、10日に陣地をロシア軍に委ねて撤退すると予告した。
だが、バフムトには既にワグネルの穴を埋める形で精鋭の空挺(くうてい)部隊が投入されている。仮にワグネルが撤退に踏み切っても、こう着する戦況に劇的な変化はないもようだ。