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南部ヘルソンで砲撃、21人死亡 「世界は直視を」―ウクライナ大統領

2023年05月04日18時16分

 【パリ時事】ウクライナのゼレンスキー大統領は3日、南部ヘルソン市など一帯にロシア軍が大規模な砲撃を加え、21人が死亡、48人が負傷したと明らかにした。通信アプリ「テレグラム」に大型スーパーなど被害現場の写真を投稿。「世界はこれを直視し、知る必要がある」と述べ、プーチン政権を非難した。

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 ウクライナは最近、反転攻勢に出ると予告。ロシアは強く警戒し、砲撃やミサイル攻撃でけん制している。プーチン大統領が重視する9日の対ドイツ戦勝記念日を前に、緊迫の度合いが高まっている。
 砲撃を受けたのはヘルソン州のうち、ゼレンスキー政権が昨年11月に奪還した州都ヘルソン市などドニエプル川西岸。東岸はロシア軍が占領しており、2014年に一方的に「併合」したクリミア半島まで地続きとなっている。プーチン政権はクリミア半島を失うのを恐れ、南部で防御を固めている。
 ゼレンスキー氏は投稿で、鉄道駅やスーパーといった被害現場を列挙。日常生活の場で「ロシアが砲撃によって民間人を殺し、血痕を残した」と糾弾した。「一日だけ、一つの州だけ」で多数の犠牲者が出た事態を指摘。遺族らに哀悼の意をささげた上で「許さない。悪の国家に勝利し、犯罪者全員に責任を負わせる」と誓った。

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