日本記者クラブ賞に西野氏　特別賞はＲＳＫ山陽放送など

　日本記者クラブは２８日、今年度の日本記者クラブ賞をＴＢＳテレビ常勤監査役の西野智彦氏（６４）に贈ると発表した。特別賞にはＲＳＫ山陽放送（岡山市）の「ＲＳＫ地域スペシャル・メッセージ」取材班と、３人の元記者による「免田事件資料保存委員会」が選ばれた。
　西野氏は時事通信とＴＢＳで金融・経済取材に長年携わり、過去４年に３冊の著作を出版。５０年前のニクソン・ショック時の意思決定過程を克明に描いた「ドキュメント　通貨失政」は、検証によって社会に警鐘を鳴らすジャーナリズムの取り組みとして高く評価された。
　ＲＳＫ山陽放送はゴールデンタイムにドキュメンタリー番組を１０年以上続けていることが、１９８３年の免田事件再審無罪判決を取材した元記者３人による「免田事件資料保存委員会」は、４０年にわたり事件資料の整理保存と報道に当たっている点が、それぞれ評価された。