メローニ伊首相、「ファシズムに郷愁ない」 解放記念日に公開書簡
2023年04月26日06時59分
【パリ時事】イタリアのメローニ首相は25日、地元紙に宛てた公開書簡で、自らが率いる右派政権の基本姿勢について「ファシズムへの郷愁と相いれないことを明確にしている」と訴えた。25日は、第2次大戦でのナチス・ドイツなどファシズム陣営からのイタリア解放を祝う記念日に当たる。
今も残るファシズムの影 ムソリーニ政権発足から100年―イタリア
メローニ氏はファシスト党の流れをくむ極右「イタリアの同胞(FDI)」党首で、反動的な強権政治を始めるのではないかという懸念が付きまとっている。ただ、昨年10月の就任以来、欧州連合(EU)や北大西洋条約機構(NATO)と緊密に連携。この日はローマ市内で行われた記念式典にマッタレッラ大統領らと共に出席した。