君主制は「反民主主義」 国王戴冠式で大規模デモも―英廃止派
2023年04月25日14時26分
【ロンドン時事】来月6日のチャールズ英国王の戴冠式を控え、王室廃止を訴える圧力団体「リパブリック(共和制)」のグレアム・スミス代表が24日、ロンドン市内で記者会見した。君主制は「民主主義に反する」と主張し、国民の間で「君主制廃止と共和制移行に向けた機運」が高まっていると強調。戴冠式でもデモを行い、「英国が王政主義の国ではなく、反対派が増えていることを世界に示したい」と述べた。
スミス氏は、戴冠式に「非常に関心がある」と答えた割合が1桁台だった最近の世論調査を挙げ、「国民の多くは民主主義的価値観を信じており、封建的価値観と階級制度の原則の上に築かれた君主制はこれに反する」と指摘。物価高による生活費危機に人々が苦しむ中、「(戴冠式で行われる)1回のパレードに巨額の税金を費やす」のは誤りだと訴えた。
戴冠式当日は少なくとも1000人のメンバーが、国王を乗せた馬車などが通るパレードの沿道に陣取り、反君主制のポスターを掲げたりスローガンを叫んだりする運動を展開する計画という。