新庁舎が完成 埼玉県草加市〔地域〕
2023年04月25日10時28分
江戸時代に日光街道の宿場町として栄えた埼玉県草加市で、市役所の新庁舎が完成し、落成式が開催された。大型連休明けから一部部署で利用を始め、6月中に全面的に使用する予定だ。
1965年建設の旧庁舎は老朽化し東日本大震災で建物の壁や床にひび割れが生じた。行政需要の増加により手狭になったこともあり建て替えが決定。構想から約10年で完成に至った。
新庁舎は免震構造の地上10階、地下1階。内部に吹き抜けを設けることで自然の風を取り入れ、明るい日の光が差し込む。市民がいつでも利用できる空間とした。
山川百合子市長は落成式で「新庁舎は防災と市民サービスの拠点、市民との対話やまちづくりの場として機能させ、誰一人取り残さない、誰もが幸せなまち草加の実現を目指したい」とあいさつ。来賓として出席した埼玉県の大野元裕知事は「施設内には『まちの縁側』を設け、市民の憩いの場にするなど、かつての宿場町と現在の元気がミックスする庁舎だ」と述べた。