停戦終了、情勢悪化の懸念 日本人、スーダン脱出―外国人退避続く
2023年04月25日00時31分
【カイロ時事】アフリカ北東部スーダンで正規軍と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」が合意した72時間の停戦は24日早朝(日本時間同午後)、終了した。中東の衛星テレビ局アルジャジーラは、首都ハルツームで衝突が起きたと報道。各国は、戦闘が激化する前に可能な限り自国民を脱出させようと退避活動に当たった。岸田文雄首相は24日、在留日本人と配偶者計45人がスーダンからジブチに向かっていると発表した。
これまでに米英独仏やサウジアラビア、エジプトなどが、陸路や軍用機などで自国民の退避作戦を実施。フランス外務省によると、23日から24日にかけて仏空軍機でジブチに脱出した388人の中に、日本人2人が含まれている。韓国大統領府は24日、数人の日本人がスーダンから韓国人とともに退避したと発表した。トルコ当局が手配したバスに日本人が乗っていたとの情報もある。
欧州連合(EU)のボレル外交安全保障上級代表(外相)は24日、1000人超のEU市民がスーダンを既に出国したと明らかにした。中国外務省の毛寧副報道局長も同日、自国民の第1陣を近隣国に避難させたと発表。人数は不明だ。