農水省、チャットGPT活用へ 行政文書、分かりやすく
2023年04月18日17時01分
農林水産省は18日、業務効率化のため、月内にも自然な文章で応答する対話型人工知能(AI)「チャットGPT」の活用を始める方針を明らかにした。一般にはなじみにくい行政手続きのマニュアル文書を分かりやすく書き換える作業への導入を想定している。実際に活用すれば中央省庁では初めてとみられる。
農水省がチャットGPTを利用するのは、同省が所管する法令に基づく補助金などをオンラインで申請できるサービス「eMAFF」。マニュアルは数千ページにも及び、制度変更のたびに膨大な書き換えの手間が生じる。チャットGPTの利用には情報流出などの懸念もあるが、公表済みの情報のみを扱う。
野村哲郎農水相は18日の閣議後記者会見で「既に公表したものを分かりやすい文章にする検討を進めている」と語った。