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現場緊迫、県警へ首相避難 演説直前に爆発物―和歌山

2023年04月15日18時45分

雑賀崎漁港を訪れ、集まった支援者と交流する岸田文雄首相(左から4人目)=15日午前、和歌山市(谷本直弥さん提供)(一部画像処理しています)

雑賀崎漁港を訪れ、集まった支援者と交流する岸田文雄首相(左から4人目)=15日午前、和歌山市(谷本直弥さん提供)(一部画像処理しています)

 首相の選挙演説が行われる予定だった和歌山市の雑賀崎漁港が、突然緊迫した雰囲気に包まれた。15日午前11時半ごろ、男が首相の方向へ筒状の物を投げつけ、取り押さえられる。「ドーン」という爆発音。警護官に周囲を固められた首相は直ちに車に乗り込み、数キロ離れた和歌山県警本部に一時避難した。

「離れろ!」広がる白煙 よぎる元首相銃撃―会場に響く悲鳴・和歌山

 首相は衆院和歌山1区補欠選挙で支持を訴えるため、午前11時17分に漁港に着いた。エビをほおばり、支持者らと握手。演説台に向かう直前の出来事だった。
 爆発物を投げ込んだ男が近くの男性らに体を押さえ付けられると、現場は騒然となり、女性の「キャー」という悲鳴も。爆発音とともに白煙も立ち込めた。
 昨年7月の参院選の際、遊説中の安倍晋三元首相が凶弾に倒れた記憶が生々しく残る。演説を中止して同35分に漁港を離れた岸田首相は県警本部庁舎に40分あまり滞在。その間の正午前、首相サイドは報道陣に「首相は無事」と発表した。
 首相は午後0時半すぎに予定していたJR和歌山駅前の演説は、安全を確保した上で実施。約1500人の聴衆に「ご心配をおかけした」とわびつつ、「この国の主役である皆さんに、自らの思いを選挙で示していただきたい」と訴えた。
 首相はこの後、千葉県浦安市と市川市でも街頭演説。官房長官は首相官邸で記者団に、遊説の続行は「首相の判断だった」と語った。

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