子供100万人が栄養失調 食料価格高騰や紛争で深刻化―サヘル地域
2023年04月07日16時05分
【ダカールAFP時事】国連児童基金(ユニセフ)は7日、声明を出し、アフリカ・サハラ砂漠南部一帯のサヘル地域で今年、食料価格高騰や紛争、気候変動のため100万人近い子供が深刻な急性栄養失調に直面すると警告した。子供の栄養状況改善を国家の優先事項とし、予防策を講じるよう各国政府に求めている。
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ユニセフは「サヘル地域3カ国では5歳以下の子供約97万人が深刻な栄養失調に直面するだろう」と指摘。マリでは昨年から18%以上多い36万7000人が栄養失調に陥ると予想した。
内陸にあるブルキナファソとマリ、ニジェールの3カ国ではイスラム過激派との紛争が続き、貧困が問題となっている。ユニセフの地域担当者は「情勢不安と紛争により、辺境地域で支援活動を行うのがより難しくなっている」と述べた。