プーチン氏「拍手なし」に臆測 侵攻で孤立、イメージ重なる
2023年04月07日13時35分
ロシアで5日に行われた外国大使の信任状奉呈式で、プーチン大統領の演説後に拍手が起きなかったことに対し、インターネット上で「異変」という見方が広がった。奉呈式では拍手がないのが慣例だが、ウクライナ侵攻に伴うロシアの国際的な「孤立」のイメージと重なり、臆測を呼んだようだ。
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信任状奉呈式は、新たに着任した大使を迎える定例行事。今回の奉呈式で、プーチン氏は演説後、拍手を促すような表情でトレーシー駐ロシア米大使ら17人の新任大使らをしばらく見ていたが、反応はなかった。これについて、ロシアの独立系メディア「メドゥーザ」は「(プーチン氏が演説後)別れのあいさつを何度しても、拍手はなく、微妙な沈黙が流れた」と冷ややかに伝えた。
近年の奉呈式では、プーチン氏が演説後に拍手を受けた例がある。しかし、大半の奉呈式では大使が拍手することはなかった。報道によると、ロシア外務省関係者は「外交儀礼上、拍手する決まりはない」と解説し、自分がその場にいてもしないと述べた。