第3次再審請求認めず 道庁爆破の大森死刑囚―札幌高裁
2023年04月06日14時18分
1976年に2人が死亡、95人が重軽傷を負った北海道庁爆破事件で、殺人などの罪で死刑が確定した大森勝久死刑囚(73)の第3次再審請求について、札幌高裁(成川洋司裁判長)は6日までに、請求を退けた札幌地裁決定を支持し、死刑囚側の即時抗告を棄却した。
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決定は3月30日付。弁護側は不服として最高裁に特別抗告した。
弁護側は、犯行声明文に手書きで記された※印と、大森死刑囚のメモなどに書かれた※印は、別人が書いた可能性が高いとする鑑定書などを新証拠として提出したが、成川裁判長は「筆跡から筆者が特定されないよう、意図的に異なる字形で記載することも十分考えられる」と指摘。「無罪を言い渡すべき明らかな証拠には該当しない」と判断した。