不安吹き飛ばす初セーブ 巨人の大勢、大谷の助言も糧に―プロ野球
2023年04月02日18時30分
壮大な登場曲が流れると同時に、球場全体が沸き立つ。1点リードの九回。巨人の抑え、大勢がマウンドに上がった。状態に不安があったため、この日が初登板。「チームに迷惑をかけた。きょうは、やってやろう」
左打者を並べられても苦にしない。150キロ台後半の速球で押し、三者凡退に。WBCで大谷(エンゼルス)に左打ち対策を授かったと明かし、「技術も精神も教えてもらった。自信を持っていけた」と笑った。
開幕戦は登板を回避。練習では右手の指を気にするしぐさを見せていた。いるべき場所に自分がいない悔しさ。「今後返してくれたらいい」という首脳陣の言葉に「次は僕が助ける投球を」。誓い通りの今季初セーブだった。
侍ジャパンの世界一に貢献し、「優勝の喜びを味わった。次は巨人でも」。昨季、新人最多に並ぶ37セーブを挙げた23歳右腕の存在は大きい。