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パリ五輪へ希望つなぐ 追い込んだウルフ―選抜体重別柔道

2023年04月02日18時29分

 2年前の東京五輪以来となるタイトルに、ウルフの表情がようやく緩んだ。男子100キロ級を制し、「この大会で優勝するかしないかで、パリ五輪に出られるか出られないかが決まると思っていた」。背水の陣だった心境を明かした。

ウルフが男子100キロ級V 女子78キロ超級は冨田―選抜体重別柔道

 若手中心の顔触れの中で苦戦が続いた。中野との準決勝では全身がつった。決勝はグリーンに背中を持たれてつぶされたが、左の釣り手で相手を徐々に封じてペースをつかみ、延長に入って大内刈りで技ありを奪った。
 五輪から約1年の休養を経て、昨年秋の講道館杯で復帰して3位に。しかし、その後は苦しんだ。12月のグランドスラム東京大会、ワールドマスターズでいずれも初戦敗退。「切羽詰まった状況の方が実力を発揮できる」と自らを追い込んだ。筋力トレーニングを増やすなどして、今大会へ向けて「ここで負けたら終わり」と気持ちを奮い立たせてきた。
 世界選手権代表の飯田健太郎を追う立場だが、パリ五輪への希望はつないだ。約1カ月も禁酒していただけに「福岡の街に行きたい」。豪快に笑う姿にも力強さが戻ってきた。

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