湘南の町野、手応えを自信に　Ｊ１初の前半４発―Ｊリーグ

　３０周年を迎えるＪ１で史上初となる前半だけで４ゴール。湘南の町野は、チームメートのサインを集めた記念の試合球を手に取材エリアに現れた。「ラッキーもあったがうれしい」。プロで初のハットトリックに相好を崩した。
　前半２１分の先制点は昨年までの同僚、相手ＧＫ谷がクリアし切れなかったボールを冷静にゴールへ。これでチームは勢いづいた。同３８分から５分間で３発。どれもいい位置にいたことが功を奏し、「来そうだなと。感覚は研ぎ澄まされていると思う」。それもストライカーの条件だ。
　昨年のＷ杯カタール大会で追加招集されたものの、出番なしに終わった。３月下旬にも日本代表に呼ばれ、コロンビア戦で先発。ＦＷとしてシュート０本は不完全燃焼だったが、前線で起点になる役割には手応えも残ったという。
　「ある程度やれる感覚はあった。自信に変えながらこういう結果になったが、いい時だけじゃない。常に結果を残したい」。代表から湘南に戻って最初の試合で躍動。代表定着を狙う２３歳は気持ちを新たにした。