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エース奮闘、応えた打線 山梨学院、走塁で揺さぶり一挙7点―高校野球

2023年04月01日19時15分

初優勝し、喜ぶ山梨学院の林(左)ら=1日、甲子園

初優勝し、喜ぶ山梨学院の林(左)ら=1日、甲子園

  • 初優勝した選手らを祝福する、山梨学院の応援団=1日、甲子園

 昨年は春夏ともに初戦で敗れ、「チャレンジャー」を今大会での合言葉にしていた山梨学院。開幕戦から始まった挑戦を、県勢で初の優勝という最高の形で終えた。マウンドにできた歓喜の輪の中心に、エースの林がいた。
 林は決勝を含め全6試合に先発し、前日の準決勝は完投だった。四回には、投球の際に体勢を崩してボークを取られるなど2失点。疲労の色は明らかだった。中堅から見守った星野は「連投できつい中、頑張っていた。援護したかった」。ナインの気持ちは一つになっていた。
 五回1死から大森が四球を選んだ後、5長短打を浴びせた。同点打の伊藤は「チャンスは(この回を逃したら)もう来ないと思って、強い気持ちだった」と胸を張る。2死後、佐仲に2ランも出て一挙7点を奪った。
 準々決勝、準決勝に続くビッグイニング。走者の働きも大きかった。星野は「ちょっとでも走者に目がいったらプラス」と、盗塁する意図はなくてもリードの幅を工夫。吉田監督は「(相手投手の)気を引けば、少しでも体の開きが早くなってぎりぎりの球が真ん中に寄る。それをずっとやっていたから連打になった」とうなずいた。
 大きな援護をもらった林は4度目の完投を果たし、計696球を投げ抜いた。「打撃陣は取ってくれると思っていた。初戦から楽しんで投げようと思っていて、最後まで貫けた」。苦境も楽しむ鉄腕に打線が見事に応え、頂点へ駆け上がった。

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