「本当によかった」 山梨学院生徒ら喜び爆発―選抜高校野球
2023年04月02日07時14分
第95回選抜高校野球大会で山梨学院高校が春夏通じて山梨県勢初の優勝を果たした1日、甲府市の同校ではテレビ中継で試合を見守った生徒や教員らが喜びを爆発させた。15年間勤めた選手寮の管理人を退職したばかりの藤原哲人さん(73)、礼子さん(73)夫婦も観戦し「本当によかった」と涙をあふれさせた。
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五回裏、2点ビハインドの状況から打線が爆発すると、生徒たちは大きな歓声を上げて手に持ったメガホンを打ち鳴らした。勝利の瞬間には「すげえ」「おおー」と声を上げて立ち上がり、力強い拍手で称賛を送った。
3月31日に管理人を辞めた哲人さんも目を潤ませながら試合を見届けた。選手とともに寮に住み込んで体調管理などで生活をサポートしてきたが、膝を痛め退職を決断。甲子園に送り出す際は選手から「いい記念になるよう頑張るから見ていてください」と声を掛けられたといい、「本当にうれしい」としみじみと語った。礼子さんも「もったいないくらいのプレゼントをもらった」と笑顔を見せた。
3年でサッカー部主将の坪井昊さん(17)は「全員で攻めていく姿勢に感動した。練習のつらさを友人から聞いていたので、優勝おめでとうと伝えたい」とたたえた。