快勝呼び込んだベテラン　浦和の興梠、１７年連続Ｊ１ゴール

　頼れるベテランが浦和に４連勝を呼び込んだ。３６歳のストライカー興梠。互いに無得点で迎えた前半終了間際に均衡を破った。
　鹿島時代の２００７年からＪ１で１７年連続ゴール。元鹿島の小笠原満男が持つ最長記録に並んだ。「焦りとかはないが、多少はほっとした」と表情を崩した。
　技術は衰えていなかった。浦和はロングボールを起点に左サイドから崩し、関根が中央へ折り返したパスを興梠が受ける。寄せてきたＤＦをキックフェイントでかわし、体勢を崩しながらも左足できっちり流し込んだ。
　今季、期限付き移籍していた札幌から帰ってきた。開幕直後は途中出場だったが、これで４試合連続のスタメン。「監督が選手を平等に見てくれている。結果で恩返ししたい」。その言葉通りの働きだった。
　ここまでリーグ戦でのチームの計５得点は、いずれもＦＷ以外が挙げていた。６戦目にしてようやく決めるべき選手が決めると、後半にはシャルク、明本が追加点。敵地での快勝で、浦和の勢いはさらに増しそうだ。