神宮外苑再開発、認可停止認めず 住民申し立て却下―東京地裁
2023年03月31日20時23分
明治神宮外苑の再開発を巡り、数千本の樹木が伐採され景観が損なわれるとして、周辺住民らが東京都に事業認可の執行停止を求めた申し立てについて、東京地裁の岡田幸人裁判長は31日、却下する決定をした。住民側は即時抗告するとしている。
岡田裁判長は「周辺住民が景観利益を日常的に享受していたとの証明や、伐採方法が社会的に相当性を欠くとの証明がない」と指摘。緑地量に大きな変化はないなどとする事業者の環境影響評価に不備があるとの訴えに対し「反対意見があったことを踏まえた審議で了承されており、直ちに疑義を差し挟むことはできない」とした。