村上、2ランで開幕 今季初打席で最高の発進―プロ野球・ヤクルト
2023年03月31日21時45分
最高のスタートを切った。昨季、日本選手最多の56本塁打を放ったヤクルトの村上が、今季初打席でいきなり2点本塁打。球団初のリーグ3連覇が懸かるチームに、自らのバットで開幕戦の勝利を呼び込んだ。
一回2死二塁。内角攻めの後、低めにきた4球目を完璧に捉えた。中堅左へ豪快に先制の今季1号をたたき込むと、声出し応援が解禁されたスタンドから「東京音頭」の大合唱。チームとファンに一体感が生まれ、主砲の言葉も「勝てるように頑張る。さあ行こうか!」と弾んだ。
中軸として期待されたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では不振が続き、打順が4番から5番に下がる悔しさも味わった。それでも準決勝で逆転サヨナラの2点二塁打、決勝では同点ソロと持ち前の勝負強さを発揮して優勝に貢献。好感触を得てチームに戻り、「最終的に優勝するという目標を忘れずにやれば必ず勝てる」と新シーズンへ気持ちを切り替えた。
昨季は打率3割1分8厘、134打点もマークし、史上最年少の三冠王に輝いた。「きょうは4打数1安打で、打てていない部類に入る。もっと打率を上げて、たくさん本塁打も打っていきたい」。プロ6年目の23歳は、さらなる進化へ歩みを止めるつもりはない。