OBの要望、対応一元化 特定秘密漏えいで再発防止策―防衛省
2023年03月31日18時15分
海上自衛隊の特定秘密漏えい問題で、防衛省の再発防止検討委員会は、退職した元職員からのブリーフィング(業務説明)依頼に一元的に対応する部署を設け、情報を扱う部署が直接応じることを禁止するなどの再発防止策をまとめた。浜田靖一防衛相が31日、防止策の徹底を図るよう同省や自衛隊の各部隊に通達を出した。
特定秘密管理、甘さ露呈 OBと接点、分野も拡大―「情報担当者」漏えい・防衛省
防衛省によると、機密情報を扱う部署の責任者だった元1等海佐は、かつての上司でOBの元自衛艦隊司令官の求めに応じて周辺情勢を説明。OBへの畏怖の念から、特定秘密に該当する内容まで話したとされる。同省は元1佐を懲戒免職とし、特定秘密保護法違反容疑で書類送検したが、横浜地検は不起訴とした。