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八重洲ブックセンター営業終了 再開発で本店、44年の歴史に幕―東京

2023年03月31日21時53分

最終日の営業を終え、幹部らが一礼して閉店する八重洲ブックセンター本店=31日夜、東京都中央区

最終日の営業を終え、幹部らが一礼して閉店する八重洲ブックセンター本店=31日夜、東京都中央区

  • 営業最終日を迎え、大勢の人が訪れた八重洲ブックセンター本店=31日夜、東京都中央区
  • 営業を終えた八重洲ブックセンター本店のセレモニーであいさつする作家の北方謙三さん=31日夜、東京都中央区

 日本有数の大型書店として知られた「八重洲ブックセンター本店」(東京都中央区)が31日、周辺の再開発に伴い一時的に営業を終了した。2028年度に完成予定の大型複合ビルに再出店する計画だが、44年の歴史を紡いだ現在の建物は姿を消す。

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 JR東京駅八重洲南口を出てすぐの立地で、読書ファンのほか地方からの出張者にも親しまれた。ゼネコン大手の鹿島が旧本社ビル跡地に出店し、1978年9月に営業がスタート。売り場面積は、地下1階から地上8階まで計4600平方メートル以上あり、約100万冊の蔵書を誇った。
 最終日には別れを惜しむ人々が多数訪れ、午後8時の閉店時間を過ぎても人があふれていた。山崎厚男社長は入り口前で「多くの客や作家たちに支えられた。お待たせするが必ず帰ってくる」とあいさつ。セレモニーに駆け付けた作家の北方謙三さんは「私の心のふるさと。悲しいが、新しい店に期待している」と語った。

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